Column コラム
2025.10.1
職場いじめ、されたらどうする? 考えられる4つの対策を紹介するよ

「社会人にもなってイジメ?」って思うけど、実際よくあるよね、職場でのいじめって。理由なんてどうだっていい。どんな理由でも、いじめなんて正当化できない。
もし自分が職場いじめにあったらどうする?もうされてる人もいるかもしれないけど。
いじめに対して取れる対処法は、大きく分けて4つある。どれを選ぶかは自由だけど、ここで比べてみよう。
このコラムを読んだら、次の3つがわかるはず。
1.職場いじめによくあるパターン
2.職場いじめにあったときの対処法4つ
3.頼れる外部窓口
職場でいじめ、受けてない?
職場でのいじめって、明らかにいじめだって気づくものから、ちょっと判断しにくいグレーなものまで、いろんなパターンがある。いじめなのかどうか、ビミョーな場合もあるよね。
職場でよくあるいじめとは
職場いじめって、たとえばこういうのが多い。
- 自分だけ仕事を教えてもらえない
- 自分あての郵便物だけなくなりがち
- 業務連絡が自分だけ共有されない
- 面倒な役回りや雑用をよく押し付けられる
- 同僚と同じミスでも、自分だけ強く叱られる
- 容姿や体型を笑いの種にされる
無視とか仲間外れ、嫌がらせや無理強いとかが、よくあるパターン。暴言とか暴力、パワハラとかモラハラも、いじめに含まれる。
あとは、物を隠されたりとか捨てられたりとか。悪意があって、陰湿なものが多い。
どこからが「いじめ」になるのか
職場のいじめって、統一された定義はないんだよね。でも、専門家とかによる定義は、大まかに共通するところがある。簡単にまとめると、こんな感じ。
侮辱的な態度や嫌がらせ、乱暴な言動などによって、職場内の誰か(主に立場の弱い側)を身体的・精神的に傷つけ、働く意欲をなくさせたり、職場の環境を悪化させたりすること
たとえば、「仕事を教えてもらえない」っていう職場もある。でも、単に「教えてもらえない=いじめ」ってわけじゃない。
職場にもいろいろあって、「仕事は見て覚えろ」っていうケースもあれば、「自分から聞きに来るべき」ってスタンスの場合もある。それは、その職場なりの教育方法だったりもする。
「教えたいけどその時間が取れない」ってケースもある。
でも、他の人は教えてもらってて、自分だけが教えてもらえない。教えるべき人が、わざと教えない。それはおかしいよね。
聞きに行ったら「えー?そんなこともわかんないの?」「ヤバくない?」って大声でバカにされた。
周りの人たちからも白い目で見られて、それ以上聞けなくなった。仕事が進まない、どうしよう。
休憩時間、その人が「仕事奪われたら嫌じゃん」って言うのが聞こえてきた。・・・これはアウトでしょ。
いじめって、どう対処したらいい?
職場でいじめにあってたら、仕事に集中できないし、何より心が傷つく。じゃあ、どうすればいい?
考えられる対処法は、大きく分けて次の4つ。
- 無視とかして「乗り切る」
- 助けを求める、相談する
- 訴える、戦う
- 逃げる、その職場を去る
順番に見ていくよ。
1)無視して「乗り切る」
まずは、相手とできるだけ距離を置いて、何をされても言われても、気にせず「スルー」する。これができれば、エネルギーを奪われることも、傷つけられることもなくなる。
いじめる側に、「いじめ甲斐」を与えない。いじめって、コンプレックスや嫉妬心の裏返しだったりするから、相手にしないのが一番。いじめ甲斐がないと思ったら、やめる可能性も高い。
しょせん仕事上だけの関係なんだから、嫌われようがどうだっていい。そう割り切れるといいかも。
ただ、これってやっぱりすごく難しくて、誰にでもできることじゃない。たとえ自分のいじめはなくなっても、ターゲットが他の人に移る可能性がある。それも嫌だよね。
2)社内外に助けを求める・相談する
1人で耐えるのは難しいし、健康に悪い。信頼できる同期や先輩、上司がいるなら相談しよう。もちろん、社内に相談窓口があればそこでもいい。
もしかしたら、何かの誤解が原因になってる可能性もあるし、仲介役になってくれる人がいるかもしれない。話を聞いてもらって、理解者とか味方が増えるだけでも気分は変わる。
ただし、信頼できる相手であることが絶対の条件。そうでないと、場合によっては、加害者本人にチクられたりするケースもあるから気を付けて。
社内の誰も信用できないなら、社外窓口を利用するって方法もある。
無料で頼れる、3つの窓口を紹介しておこう。
各地域の公的機関の専門相談員につながる「心の健康相談統一ダイヤル」
各都道府県の労働局にある「総合労働相談コーナー」
全国共通の人権相談ダイヤル「みんなの人権110番」
こういった窓口だと、基本的にはまず話を聞いてくれて、一緒に解決策を探す、ってことになる。
労働局では、話し合いで解決を目指すための働きかけ、『あっせん』もしてくれる。
3)外部機関に訴える・相手と戦う
上の2つは消極的な手段だったけど、いじめに対して、法律を盾にして「戦う」っていう手もある。
たとえば、社内に信頼できる人がいないとか、加害者が上司だとか、社長もグルだなんてケース。「加害者のせいで仕事を失うなんて悔しい!」「自分は悪くないのに負けてたまるか!」って強い気持ちがある場合。
いじめの内容や程度によって、戦うにも2パターンある。
- 民事訴訟する→医療費や慰謝料など損害賠償を請求する
- 刑事告訴する→いじめの被害を訴え、逮捕や処罰などの処分を求める
いじめの内容が民法の「不法行為」と見なされれば、損害賠償を請求できる。不法行為とは、他人の権利や利益を侵害し、損害を与えること。
刑事罰を受けるのは、特に悪質なケース。職場いじめ自体を罰する法令はないけど、場合によってこんな罪になり得る。
・暴行罪 ・恐喝罪 ・脅迫罪 ・傷害罪 ・名誉棄損罪
・侮辱罪 ・強要罪 ・窃盗罪 ・器物損壊罪
戦うなら、まずは労働基準監督署、いわゆる「労基署」とか弁護士に相談する。もしくは、法律の観点で無料相談できる「法テラス」に連絡してみよう。
ただ、いじめの証拠を集めるのは、被害者側の役目。戦うにも相当の時間やエネルギーを使うことになる。相談から先に進めば弁護士費用とかお金もかかるけど、勝てるとは限らない。覚悟して準備しないとね。
4)逃げる、その職場から去る
いじめで心がボロボロになる前に、そんな職場には見切りをつけるのも全然アリ。とっとと辞めて、自分に合う環境を探す、これが最も賢い選択かもしれない。
「逃げる」って言うと抵抗あるかもしれないけど、これって勇気ある撤退。もっと楽しく働ける職場があるかもしれないのに、そこにしがみつかなきゃいけない理由って、本当にある?
職業とか会社とか、選択の自由はあるけど、入社前にはわからないことの方が多い。「こんなはずじゃなかった」「こんなのおかしい」って感じてて、どうにもならないなら、リセットしたっていい。
勇気ある撤退、その先を手伝ってくれるのは
「就職ガチャに失敗した」そう感じているのなら、リセットしよう。今後は失敗しないように、転職先は慎重に選びたい。だったら、1人で動くより、プロを味方につけるのがおすすめ。
ここで言うプロっていうのは、転職のプロ、転職エージェントのこと。スキルとか経験、どんな仕事がしたいのか、どんな職場が理想か、いろいろ話して、最適な職場を紹介してもらおう。
転職エージェントの利用も無料だから、気軽に相談してみて。選択肢がぐんと広がるよ。